野球において監督の手腕が最も発揮される場面が投手継投タイミングの見極めではないでしょうか?
先発投手はプロならローテーションがあったり、アマならエースと呼ばれるチーム一番の投手を起用するのが一般的であると思いますが、継投というと中継ぎであったり、抑えであったりなどイニングによっても投入する投手が変わってきます。
この選択をミスすると一気に大量失点するなど取返しが付かず敗戦に繋がります。
では、どうやって継投を見極めれば良いかを解説していきます。
継投の見極めのタイミングは?
投手継投のタイミングの見極めには様々な要素がありますが、まずはチーム内の投手事象の把握は絶対です。
チームの投手事情の把握は絶対
まずそもそも論ですが、チームの投手事情は詳細に把握していなければなりません。
- チームのエース格は誰なのか?
- 調子が悪くてもある程度計算出来る投手なのか?
- 2番手3番手との力量の差は?
- ピンチに強いのか弱いのか?
- アップにどの程度時間がかかるのか?
など選手の能力差や精神的な強さや万全状態に動けるように慣れるまでにかかる時間などを把握していなければなりません。
継投するにしても限界まで続投させるにしても、選手の力量を把握することが継投のタイミングを判断する重要な要素になります。
明らかに球速が落ちたり、ストライクが取れなくなる
継投を判断する要素としては、明らかに投手の投げるボールの威力が落ちていたり、ストライクが入らなくなってきたりすると継投を考える要素になります。
球速が落ちても投手の技術によっては打者を抑える技術をもっている選手もいるため、一様には言えませんが、通常は球速が落ちたりストライクが入らなくなってくると打者に安打を打たれる確率があがってきます。
また継投させる投手にもアップによる準備が必要なため、先発投手の様子を細やかに見定めて継投させる投手のアップを始めさせるタイミングを見極める必要があります。
打者がボールを芯で捉えるシーンが増える
目に見えて疲れが出ているわけではないが、打者が強い打球を打つ(=芯で捉えられる)場面が目立ってくると継投を考える要素でもあります。
強い打球を打者が打つということはそれだけ内野手の間や外野手の頭上を越えていく打球に繋がるため、早め早めに手を打たなければならない要素になってきます。
エース級の体力の温存
高校野球の夏の大会などにおいて、ある程度試合が決した際にエース級の選手の体力を温存させるために、継投させて先発投手を休ませるパターンも存在します。
また他に先発を2番手3番手で初めておき、試合終盤に試合本番に体を慣らすためにエースを登板させるなどの逆パターンもあります。
一旦他のポジションに移し様子を見る
エース級と中継ぎなどを交代させる場合は一度外野などの回して継投の投手が通用しなかった場合エースを再びマウンドへ戻せるように手を打っておく必要があります。
一度ベンチへ下げてしまうと、その試合での再登板は不可能になるため、滅多打ちにあうなど、先発投手が手も足も出ないような相手でない限りは一旦様子を見ることをオススメします。
継投についての判断要素
継投した方がいい場面
- 自チームが勝っており、かつチーム戦力に圧倒的な差がある場合においてエースを温存させたい場合。
- 先発投手が明らかに打ち込まれている場面
- ストライクが入らず、フォアボールやデッドボールが増える
- 先発と継投する投手の力量に大きな差がない
- 先発投手が打者としてはあまり戦力にはならない
継投しない方がいい場面
- 試合が拮抗した投手戦の場合
- 先発投手の球速やコントロールが全く落ちていない
- 継投する投手とに明らかな力の差がある
- 先発投手が打者としても優秀で、かつ他のポジションはあまり戦力にならない
まとめ
投手の継投について記載してきました。
試合の展開を大きく左右する重要な判断要素になりますので、慎重にかつ迅速な判断が求められます。
交代させる監督や継投する投手にもかなりの重圧がのしかかってきますが、うまくハマれば相手を完封してしまえる要素になりますので、ぜひチームの投手事情を正確に判断し、またその日の選手の状況もこまめに観察するように心がけていきましょう。
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