日本では人気が高いスポーツの野球。日本では男子は誰もが一度くらいは野球というスポーツに触れたことがあるのではないでしょうか?
ピッチャーが投げて、バッターが打ち、点を多くとったチームが勝ちといった割とシンプルですが、ルールなどその中身を見ていくとかなり複雑にルールが敷き詰められています。
この記事ではそんな野球の意外と知られていない豆知識を紹介していきたいと思います。
Q1:なぜホームベースだけ形が違う?
ホームベースについての豆知識。
野球では1塁・2塁・3塁・ホームと4つのベースが用意されています。
ホームベースはキャッチャーの目の前に配置されており、点数が入るベース、そしてストライクゾーンの判定基準となる重要なベースです。
元々は四角形であったこと、そして当時は鉄板など現在では考えられないような素材で作られていました。
しかし、現在野球で使用されている形は五角形で、天然ゴムから作られています。
素材は鉄板等だと固くて危険なため段階を経て、耐久性にすぐれる天然ゴムを使用するようになりました。これは納得できますよね。
では、なぜ形が変更されたのかというと、ストライク・ボールを判定する主審が判定をしやすくするためでした。
元々、四角形のベースを使用していた時は、審判からはダイヤの形に見えるように設置されていました。
そうすると、内外角のボールはホームベースの角の上を通過する一瞬で判断しなければならないため、判定が難しいのです。
そこで、ボールがホームベース上を通過する時間を長くして、より判定しやすくするために、ストライクゾーンの端に角ではなく辺が来るように変更され現在の5角形の形となりました。
Q2:サウスポー(左投げ)の投手が重宝される理由
プロ野球ではサウスポーの投手は貴重な戦力として、重宝されます。
ではなぜサウスポーの投手が貴重な戦力としてこれほどまでに重宝されるのかについて考えられる理由としては、プロ野球選手に左の好打者が非常に多いため。
もちろん右の好打者も多いのですが、パッと思いつく好打者は左打ちが多くないでしょうか?
歴代のホームラン王であり国民栄誉賞受賞者の王貞治氏や松井秀喜氏そして、現役ではメジャーリーグで二刀流で大活躍している大谷選手やソフトバンクホークスの柳田選手などなど、左打ちの選手は球界を代表する打者が多い印象。
投手は「困ったときは外角低め」に投げる傾向にありますが、時に外に逃げていく変化球というのはシュート系よりもスライダー系の方が変化幅が大きい傾向にあり、打ち取りやすいというポイントもあります。
そのため左打者は左ピッチャーの方が有利だと言われています。実際にプロ野球を見ていても試合の重要な場面で左の強打者に打順が回ってきた時のワンポイントリリーフ投手はサウスポーの投手が登場することがほとんどです。
Q3:左投げをなぜサウスポーと呼ぶ?
野球では左投げの投手の事をサウスポーと呼びますが、なでそう呼ばれることになったのかも諸説あります。
まず1つ目がサウスポーのサウス(south)=南、ポー(paw)=手からに来ており、そもそも野球場は、昼からの太陽光がバッターの妨げにならないように、バッターがピッチャーを向く方向が東北東になるよう設計されていました。
そのため左投げの投手が南側の手で投球することからサウスポーと呼ばれるようになった。
そしてもう1節が当時アメリカ南部の出身の投手に左投げが多かったことです。
ちなみに一番に初めにサウスポーという言葉を使ったのは1891年シカゴのスポーツライター・チャールズ・シーモア(Charles Seymour)が初めと言われています。
Q4:試合はなぜ9回まで
元々野球が始まった当初は9回までというものではなく、21点先取した方が勝ちというルールでした。
このルールだと試合の勝敗が決まるのが試合によってマチマチであり1日で試合が終わらないというようなことも多かったそうで9回までというルールが導入されました。
しかし、ルールが出来た当時は状況を問わず9回の表・裏の3アウトまでキッチリと試合をしていたため、サヨナラ勝ちというような概念がありませんでした。
Q5:背番号18がエースナンバーとして扱われる理由(日本限定)
背番号18がエースナンバーと呼ばれる理由は諸説ありますが、一番は当時の日本プロ野球において圧倒的な人気球団であった巨人の堀内恒夫氏、桑田真澄氏といった歴代のエースが背番号18を背負っていたことから、18番=エースという風潮になっていったという説。
そして日本の伝統芸能である歌舞伎において「歌舞伎十八番」(おはこ)という最も得意とする芸という意味で18番が使用されたことから、優秀な投手が18番を背負うという流れが出来たという説ですね。
ただし、各球団においてエースナンバーが変化しだしている傾向もありますね。
例としては、日本ハムがダルビッシュ⇒大谷と繋いだことにより背番号11番の重みは非常に増したと思います。
Q6:チームの1番の投手をエースと呼ぶ理由は?
チームで1番の投手のことをエースと呼びます。
エースと聞いて想像するのはトランプの【エース:A】ではないでしょうか?
しかし、これは間違いで、エースと呼ばれるようになった理由は世界で初めてのプロ野球チームといわれるアメリカのチーム、シンシナティ・レッドストッキングスの設立当時のピッチャーであった、アサヘル・エイサ・ベレイナードのニックネームが「エイサ(Asa)」だったことから、それが訛ってチームの主力投手のことを「エース(Ace)」と呼ぶようになりました。
Q7:野球の審判はなぜアンパイヤと呼ばれるのか
審判には大きく分けて2通りの利きなれた名前があると思います。
それが、アンパイアとレフェリーという名称。これら2つの名称には以下のような定義があります。
【アンパイア】
アンパイヤとは所定の位置に立って判定を下す審判。
野球やバレー、テニスなどの審判がこれに該当します。
【レフェリー】
レフェリーとは選手の動きに合わせてフィールド内を動き回る審判。
サッカーやバスケ、ラグビー、格闘技がこれに該当していますね。
Q8:ショート(遊撃手)の名前の由来
野球のポジションの名称としては、それぞれポジション名でどのあたりを守っているのか分かりやすいのですが、ショートだけなぜそう呼ばれるようになったかの由来についてです。
ショートの正式な名称は【ショートストップ】という名称で、2塁ベースと3塁ベースの中間を守る選手の事を指しています。
ショートストップというと短い距離で止めると直訳できますが、ショートのポジションから見てもサード(3塁手)の方が打者に近いですよね。
ではなぜそうした名前になったのか?
それはショート今のポジション(2塁ベースと3塁ベースの中間)とは異なり、当時は投手のすぐ近くを守っていました。
そのことから短い距離で打球を処理するポジションであったことからショートストップというポジション名になりました。
まとめ
野球の歴史の中で意外と知られていない知識も多く存在していますね。
今回紹介したのはほんの一部ですが、まだまだ知られていない意外な豆知識も沢山ありますので、野球って奥が深いですよね。