昔高校球児だった私ですが、最近では野球人気が年々低下しており、競技人口の低下が不安です。
なので、これから野球を始めようという方や素人だけど子供が野球を始めようとしている保護者へ向けて記事を作成していきたいと思います。
今回はポジションごとの役割について記載していきます。
私は小学校から高校まで野球を続けていました、ポジションも全て経験してきたので、その経験を活かしていきたいと思います。
野球のポジション紹介
投手(ピッチャー)背番号1
代表的なプロ野球選手:ダルビッシュ、田中、大谷など
名の通り、打者に対しボールを投げるポジション。
野球を始める大半の子供たちが初めに憧れて目指すのが投手だと思います。
テレビ中継などでも目立つため、憧れますよね。
投手がボールを投げて初めて試合が始まります。
捕手(キャッチャー)背番号2
代表的なプロ野球選手:甲斐、小林、炭谷など
野手8人と正対した形でホームベースを守るポジション。
野球ではよく捕手を扇の要と例えます。守備側9人の守っている場所がちょうど扇形のように見え、その大元を守っていることからそう呼ばれます。
投手の女房役として、ゲームメイクをしていきます。
1塁手(ファースト)背番号3
代表的なプロ野球選手:中田、山川、内川など
試合を通して投手、捕手以外では一番ボールに触れるポジション。
投手が打ち取った打球を内野手が処理、送球し、1塁手が捕球し打者より早くベースを踏むことでアウトに出来ます。
送球がそれたり、手前でバウンドしたりするボールを確実に捕球する技術を必要とされます。
2塁手(セカンド)背番号4
代表的なプロ野球選手:山田、菊池、浅村など
内野の中でも守る範囲が広く、場面場面でも動き方も複雑なポジション。
比較的に小柄な選手が守っていることが多く、瞬発力や守備力が要求されるポジションです。
3塁手(サード)背番号5
代表的なプロ野球選手:松田、中村、岡本など
高校球児までであれば、内野手の中では一番強い打球が来るポジション。
鋭い打球に対しての反射神経や打ち損ねボテボテ転がったボールを素早く拾って送球するダッシュ力とバランス感覚が必要になります。
遊撃手(ショート)背番号6
代表的なプロ野球選手:坂本、今宮、源田など
内野手の要となるポジション。
2塁手同様に守る範囲が広く、動き方も複雑なポジションです。
投入の利き手にもよりますが、ランナーが2塁にいる際に投手へ牽制のサインを出したりなど仕事は多いポジション。
左翼手(レフト)背番号7
代表的なプロ野球選手:筒香、吉田、松山など
ホームベースから見て左側の外野を守るポジション。
内野のように鋭い打球は無いものの守る範囲の広さや、ライン際の打球は打球が切れて真っすぐこなかったりと、見た目以上に守るのが大変はポジション。
中堅手(センター)背番号8
代表的なプロ野球選手:柳田、秋山、近本など
守備側で最も守備範囲が広いポジション。
捕手からのセンターライン上の外野を守るポジションで、守る範囲は左右前後かなりの広範囲に渡ります。
チーム内でも足の速い選手が起用されるポジションです。
右翼手(ライト)背番号9
代表的なプロ野球選手:鈴木、糸井、上林など
ホームベースから見て右側の外野を守るポジション。
野球を始めたばかりの選手がよく守るポジションですが、実は打球の処理も難しく、外野手の中でも比較的に肩が強い(ボールを速く遠くへ投げられること)
選手が起用されるポジションです。
ちなみにあのイチロー選手のポジションもライトがメインでした。
各ポジションの適正
ここで、各ポジションでの適正を紹介します。
投手(ピッチャー)の適正
コントロールが良い
投手を目指すのであればかなりのウェイトを占めるコントロール。
投手はストライクを投げられなければ、ストライクゾーンはホームベースの幅【38.1㎝】と打者の肘から膝までの高さ【平均で60㎝】の四角形になります。
しかも、ど真ん中に投げると簡単に打たれるため、四角形の四隅を狙って投球していきます。
ボールが早い
近年では大谷投手が日本人最速の165キロを計測しました。
ボールが手からキャッチャーミットに届くまでほんの一瞬です。その一瞬で打者はコースの見極め【ストライクorボール】、さらに【ストレートor変化球】なのかを判断し、打ってきます。
なので、ストレートが速ければ速いほどこの判断させる時間を短くできるため、打ち取りやすくなります。
厳密にいえばボールのキレなどもあるのですが、それはまた別で説明します。
手が大きい、指が長い
投手はストレートのほかに様々な変化球を操る必要があります。
ボールを人差し指と中指で挟んで投げるフォークボールなどは指の長さが必要になります。
他の変化球を操るためにも指が長ければ理想的です。
短くても流られる変化球も沢山ありますので、ご心配なく。(私も指は短い方でした)
身長が高い
こればかりは努力でどうすることも出来ないのですが、身長が高い方が比例して手が長かったり、上から投げ下ろす際にボールに角度がつくため、打者はどうしても打ちづらくなるので、身長が高い選手向きです。
捕手(キャッチャー)の適正
キャッチング力が高い
チーム内で一番ボールを受けるポジションであり、点数が入るホームベースを守る捕手はチームで一番キャッチング力が高くなければなりません。
また、投手の投げてくるボールは変化球などの場合はあえてワンバンドするような軌道で投げる必要もありますので、何度もボールを後ろに逸らしていると投手は安心して変化球を投げられなくなるので、後ろに逸らさないこともとても大事になります。
野球をよく知っている
捕手も投手とともに試合を作っていく大切なポジションです。
投手へのサイン、ランナーがいて動いてくるような場面(特に0アウト、1アウトでの1・3塁の場面)に内野手に対してどういったプレーで行くのかサインを出す、守備側の司令塔のような役割になりますので、野球というものをよく理解している必要があります。
洞察力がある
上記のように投手や内野手へサインを出す捕手は、相手の細かいクセやパターンを見抜けると、試合をかなり有利にしていくことが出来ます。
また打者の前回の打席内容を考慮して苦手なコースなどを分析していきます。
1塁手(ファースト)
キャッチング力が高い
チーム内で投手、捕手の次にボールに触れる機会が多い1塁手。
ランナー無しの場面での内野ゴロは必ず1塁へ送球され、アウトを取りにいきます。内野手は時には不安定な体勢からの送球が必要な場面があり、送球がそれたり、手前でワンバンドしたりと取りにくいボールが来ることが多々あるので1塁手のキャッチング力次第でアウトに出来たり、逆にピンチを迎えたりするため、キャッチング力はかなり重要です。
ボールに対する恐怖心が少ない
遊撃手・2塁手より守っている位置が打者に近いため、特に左打者の痛烈な打球が来たりします。
その際に後ろに逸らしてしまうと外野手のカバーに時間がかかるため、打者ランナーが2塁・3塁まで進塁してしまいピンチに陥ります。
なので、そういった打球にも体を張って後ろに逸らさない気持ちが大事になります。
2塁手(セカンド)
身のこなしが軽い
内野手の中では遊撃手と並び守備範囲が広いため、試合を通して処理が難しい打球が頻繁にくるポジションになります。
そのため、捕球体勢もままならない状況で送球しなければならない場面も多く、身のこなしの軽さが要求されます。
広島カープの菊池選手が忍者と例えられたようにそういった身のこなしが出来る事が有利になります。
正確な捕球力
試合中で打球がよく飛んでくるポジションのため、打球処理する機会が多いポジションです。
そのため打球を正確に捕球し、確実にアウトを取っていけるチームは必然的に強くなっていきます。
3塁手(サード)
反射神経が良い
チーム内で1番速い打球が飛んでくるポジションです。
ライン際の打球は抜けると長打になってしまうので、横っ飛びで阻止してアウトに出来ると投手を大いに助けられ、チームも盛り上がります。
痛烈な打球から、ボテボテの打ち損じた打球へいかに素早く反応出来るが重要なポジションです。
瞬発力が高い
3塁手はボテボテのゴロやバント処理など、打球まで一気に走っていける瞬発力が必要になります。
特に打ち損じた打球では打者との競争になるので、素早い対応は非常に重要です。
遊撃手(ショート)
高い捕球能力
内野手の中で一番打球が飛んでくるポジション。
ライナー性の当たりや、強烈なゴロなど様々な種類の打球が飛んでくるため、2塁手同様に高い捕球能力が必要になります。
ボディバランス
内野手総じて言えることでもあるのですが、特にショートは1塁ベースまでの送球距離が長いため、捕球した体勢から正確な送球を行えるボディバランスが重要になります。
特に三遊間(3塁手と遊撃手の間)の場合体を捻った体勢で捕球し、そこから1塁手目がけて遠投しなければなりません。
プロの内野手の中でも花のあるプレーを多く魅せてくれるのはこういったボディバランスに長けているのも要因になります。
左翼手(レフト)
打球目測の良さ
右打者が多い高校までであれば、外野手の中では当然打球が飛んできやすいポジション。
外野手は一歩目の打球目測を誤ると頭上を越されて、長打になってしまいます。
突っ込んでノーバウンドでキャッチするのか、待って確実に捕球するのかの判断の良さが重要です。
肩の強さ
外野手は総じてそうであるが、特にホームへの送球は点数が入るか入らないかの大事な要素。
正確に速いボールをキャッチャーもしくは中継にはいる遊撃手へ向けて送球します。
中堅手(センター)
足の速さ
守備の中で最も守備範囲が広い中堅手は当然足の速さが重要になります。
左翼手・右翼手はそれぞれファールラインの外はキャッチ出来なくても特に問題は無いが、中堅手は飛んできた時点ですべての打球がフェアになるため、常に全速力で打球の処理に向かう必要があります。
足が速いという事は守れる範囲が広がるということなので、必然的にヒットゾーン、長打コースを潰せるようになります。
ポジショニング
センターのみではなく全ての野手は状況に応じて守るポジションを変えてきます。
特にセンターはキャッチャーの構えているコースが見えるため、打球がどちらに飛びやすいか判断がしやすい状況にあります。
しかし、キャッチャーの構えるコースごとにポジションを変えていたら、打者にコースを教えているようなものでもあります。
なので、ポジショニングを上手くこなし、打者にも色々考えさせられるポジションでもあります。
右翼手(ライト)
肩の強さ
外野手の中でも各特に肩の強さが必要なポジションです。
その理由は3塁への送球距離が長いから。
ランナー1塁の場面においてライトに打球が飛ぶとランナーは3塁を目指して進塁してくるのでそれを阻止しなければなりません。
そのためイチロー選手のような方が強い選手が起用されることでランナーをうかつに進塁出来なくなるため、相手の積極性を潰せます。
打球目測の良さ
右打者が多い高校までであれば、右翼手に打球がライン際に飛んでくるときはかなりスライスする時があります。
なので右翼所と同じになりますが、1歩目のスタートが大事になります。
また内野手1塁に送球した際に逸れた際などのカバーリングも非常に重要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
野球では各ポジションごとに様々な役割があります。
そのどれかが掛けてもチームは強くはなりません。
これから野球を始める方、またはすでに始めている方はこういった役割を意識して取り組むとさらにいいチームになると思いますので、是非頑張って見てください。