2020年コロナに揺れるシーズンとなったがメジャーリーグであったがダルビッシュ投手が今年大健闘した。
サイ・ヤング賞候補にノミネートされ最後の最後まで受賞する可能性を残しており、日本のファンも大いに期待したのではないかと思いますが、結果は惜しくも2位。
しかし、その圧倒的な成績は称賛に値し日本プロ野球界の誇りであることは間違いないでしょう。
そこでこの記事では今年ダルビッシュ投手が残した成績について紹介します。
サイ・ヤング賞とは
成績の前にまずサイ・ヤング賞とはなんなのかメジャーリーグをあまり見ない方はサイ・ヤング賞って何?と思われる方も多いかもしれませんが、紹介しておきます。
簡単に言うとその年の最優秀投手賞のようなもの。
全米野球記者協会所属の記者60人による投票で記者60人は1位票~5位票(1位:7点、2位:4点、3位:3点、4位:2点、5位:1点)の5種類の票を投票し合計点が最も高い選手に賞が贈られます。
日本のプロ野球では『沢村賞』というサイ・ヤング賞に似た賞がありますが、沢村賞は『先発投手』のみから選出されるのに対して、サイ・ヤング賞はリリーフなどの投手にも獲得するチャンスがあります。
投手の成績を表す様々な成績(勝利数、奪三振、防御率や勝利貢献度WARなど)から記者はこの投手と思う選手に自由に投票することが可能です。
ナ・リーグ3選手成績比較
サイ・ヤング賞はリーグごとに選出されます。
メジャーリーグはナ・リーグとア・リーグの2リーグ制となっています。
2020年上位だった3選手(バウアー、ダルビッシュ、デグロム)の成績比較が下の表になります。
トレバー・バウアー | ダルビッシュ有 | ジェイコブ・デグロム | |
試合数 | 11 | 12 | 12 |
投球回 | 73(リーグ6位) | 76(リーグ3位) | 68(リーグ14位) |
勝利数 | 5(リーグ8位タイ) | 8(リーグ1位) | 4(リーグ16位タイ) |
防御率 | 1.73(リーグ1位) | 2.01(リーグ2位) | 2.38(リーグ4位) |
奪三振 | 100(リーグ2位) | 93(リーグ4位) | 104(リーグ1位) |
WHIP | 0.79(リーグ1位) | 0.96(リーグ4位) | 0.955(リーグ3位) |
QS | 9(リーグ2位タイ) | 10(リーグ1位) | 8(リーグ7位) |
QS率 | 81.8% | 83.3% | 66.6% |
奪三振率 | 12.33(リーグ2位) | 11.01(リーグ8位) | 13.76(リーグ1位) |
K/BB | 5.88(リーグ3位) | 6.64(リーグ2位) | 5.78(リーグ4位) |
今回ナ・リーグでサイ・ヤング賞を獲得したのはバウアー投手でした。
特筆するべきはその防御率でした。ナ・リーグ投手の中で唯一の防御率1点台はやはりインパクトがありました。
もしもダルビッシュが防御率が1点台まで落とせていたならサイ・ヤング賞はダルビッシュだったのでは?とも思う程その他の成績もダルビッシュは優秀。(もちろん3選手ともに圧倒的な成績に変わりはなく、あくまでも高次元での話)
日本球界時代ではまさに敵なしであったダルビッシュ投手。
100マイル(160キロ)近いストレートに多彩な変化球(ホントに多彩)でどのボールも超1流でその野球理論を惜しげもなく公開してしまうほどの天才だと思います。
このような↓本も出されているので、現役の選手には必見の本となっています。
しかしそんな彼をもってしてもサイ・ヤング賞に中々届かないところを見ると本当に世界は広いと思ってしまいますね。