ダイの大冒険のハドラーの名言の1つ『俺のような悪魔のためにこいつを死なせないでくれっ!神よッ!』のシーンについて振り返ります。
ネタバレとなりますので、ご注意下さい。
超魔戦士となったハドラーとダイの死闘はダイの勝利に終わり、敵同士ながらも互いを理解し合う良き戦友となっていた2人のもとにキルバーンが現れ、トラップにより2人は魔界の炎に捕らわれてしまう。
だが、ポップがその炎の中にとっさに飛び込んでおりヒャド系の呪文で耐えていたがポップの限界も近づいていた。
そんな中、動けないはずのハドラーがポップに変わり炎を食い止めている間にポップはメドローアで炎に隙間を開けルーラで脱出することに。
メドローアを放ちダイと共にルーラをしようとする瞬間、倒れていくハドラーが目に止まったポップは、ハドラーを見捨てることが出来ず、その場に残ってしまった。
どうしても見捨てることが出来なかったとポップから告げられたハドラーが人間の神に対して初めて祈りをする『俺のような悪魔のためにこいつを死なせないでくれっ!神よッ!』
シーン振り返り
超魔生物になってまでもダイとの勝負に全てを捧げ、ハドラー親衛騎団の想いが乗った2人の死闘はダイの勝利で終わった。
純粋な勝負に互いを理解し合う良き戦友となった2人は決着後、握手をしようとしたが、そこにキルバーンが現れキルトラップ『◇の9(ダイヤ・ナイン)』を発動させダイとハドラーもろとも魔界の炎に捕らわれてしまう。
しかし間一髪のところにポップが飛び込んでおり、ヒャド系の呪文で魔界の炎を凌いでいた。
だが、魔界の炎の威力は凄まじくヒャド系の呪文でかき消すことがは出来ず、なんとか耐えているのがやっとといった感じだった。
この状況を打破するためにはメドローアしかないと考えたポップだったが、ヒャド系とメラ系の呪文を扱うメドローアを準備する余裕がなく少しでも呪文を緩めると一気に魔界の炎に覆われてしまう状況に諦めかけるポップ。
そんな弱腰になったポップに檄を飛ばすハドラー。
『オレが生命を懸けてまで倒そうとしたアバンの使徒!それは不屈の魂を持った希望の戦士だっ!』
『最後の最後まで絶望しない強い心こそがアバンの使徒の最大の武器ではなかったのかっ!!』
とまるでアバンのような心に刺さる言葉をポップに投げかけた。
だが、やはりメドローアを準備する時間がどうしても稼げずにいると、瀕死のハドラーが立ち上がりポップの代わりに魔界の炎を受け止める役割を受け持った。
『・・・急げポップ!!骸が動いたのだ!!もうけものと思えっ!!!』
このチャンスをもらったポップは炎に向けメドローアを放ちダイと共にルーラで炎の外に脱出を図る。
先にダイがルーラで炎の外に脱出し、続いてポップも脱出しようとするが朽ちていく体を無理矢理動かし、自分たちを救おうとしてくれているハドラー見捨てていくことが出来ず、逃げ遅れてしまう。
メドローアで開けた炎の穴も塞がり、メドローアを打ったことで力を使い果たしたポップと限界のハドラーは炎の中に取り残されてしまった。
なぜかと問うハドラーに対しポップは『自分の誇りを賭けて仲間と力を合わせ必死に頑張り正々堂々と戦う』その姿は自分たちと変わらない存在だとハドラーに告げる。
そんなポップの思いを聞いたハドラーは、涙を流し生まれて初めてポップを生かすために人間の神に祈りを捧げる。
『・・・神よっ!! 人間の神よっ!!!』
『魔族のオレが・・・はじめて祈る・・・!! もし本当に・・・おまえに人命を司る力があるのなら こいつをっ・・・!!』
『この素晴らしい男だけは生かしてくれっ!!!』
『オレのような悪魔のために こいつを死なせないでくれっ!!!・・・神よッ!!!!』
ハドラーの願いが通じアバンのフェザーで魔界の炎を浄化し、2人を窮地から救うことに成功した。