ヱヴァンゲリヲン新劇場版『破』において突然登場した謎のキーワード
『ネブカドネザルの鍵』
加持リョウジが意味深に碇ゲンドウに手渡したかなり重要そうなアイテム。
アニメ版でも同様のシーンがあったのですが、そこで加持が碇ゲンドウに手渡したのは
『アダムの胎児』でした。
アダムとは、エヴァの世界で使徒を生み出す第1使徒。その替わりに新劇場版で登場した『ネブカドネザルの鍵』とは間違いなく物語の鍵を握るものだと思います。
そこで今回は『ネブカドネザルの鍵』について考察したいと思います。
ネブカドネザルの鍵とは
アニメ版と新劇場版とで加持が碇ゲンドウに手渡すものは次のように変更されています。
アニメ版『アダムの胎児』 | 新劇場版『ネブカドネザルの鍵』 |
©GAINAX | ©カラー |
まずネブカドネザルの鍵の説明をするにあたり、加持が碇ゲンドウに鍵を渡す際のセリフ『予備として保管されていたロストナンバー、神と魂を紡ぐ道標』を考察していかなければなりません。
エヴァの世界にはガフの部屋(バラルの部屋)という場所に魂が保管されているという説があります。このガフの部屋をもっているのが神(アダム、リリス)であり、神は魂の道標となっています。
つまりセリフ内の『神と魂を紡ぐ道標』=ガフの部屋の鍵を開くための鍵(インパクト)であると考えられます。
ガフの扉についてはこちらで↓記載しています。
ネブカドネザルの“鍵”と名前がついているからには何かしら開閉に関わってくるものだと推察するのが一般的ではないでしょうか?(エヴァ世界を一般的に考察するのもどうかとは思いますが)
つまりネブカドネザルの鍵というのはガフの扉(バラルの扉)を開くための鍵でのことではないかと考えられます。
そして、ネブカドネザルの鍵に非常に似たものが劇中『Q』に登場していたことをお気づきでしょうか?そのシーンとはフォースインパクト前に碇ゲンドウがゼーレのモノリスと会話していく中で冬月が次々とゼーレの電源をシャットダウンしている場面に登場します。それがこちら
©カラー
シャットダウンの際に一瞬モノリスに脳のようなものが浮かび上がることには気づいていたでしょうが、よく見ると脳の下側にネブカドネザルの鍵によく似たものがついています。
そして、『予備として保管されていたロストナンバー』についてですが、ネブカドネザルの鍵はゼーレが管理(使用?)しており、保管していた。
そして、ゼーレのモノリスの画像から推察するに最高幹部らにはすでにネブカドネザルの鍵は埋め込まれているようであり、ロストナンバーというのは本来はゼーレの幹部が他にも存在していて(アニメ版では12人存在していた)、鍵を埋め込むつもりであったが、何かしらの理由で使用しなくなり、予備として保管されていたものではないかと思われます。
つまり、ネブカドネザルの鍵というのはゼーレが保管・管理していたもので、ガフの扉を開く(インパクト)ための重要なアイテムであった。そして、予備として保管していたものを加持が密かに持ち出し碇ゲンドウへと渡った物であった。
では、ネブカネドネザルという言葉はどこから来ているのでしょうか?
ネブカネドネザルとは
ネブカドネザルとは紀元前20世紀に繁栄したメソポタミア南部の都市イシンの第2王朝の王がネブカドネザル1世となっていますが、有名なのはネブカドネザル2世であり新バビロニアの王であり、ネブカドネザルという言葉は彼を指す言葉の場合が多く、バビロン捕囚、バベルの塔、バビロンの空中庭園が有名です。
この中でもバベルの塔は旧約聖書にでてくる塔ですが、『神と等しくなろうとする』人間の罪を描いているとされており、神に近づこうとしているゼーレや碇ゲンドウにリンクする部分がある。そしてエヴァ世界は旧約聖書からの引用も随所にあることから、この名前を使用しているのではと思われます。
まとめ
ネブカドネザルの鍵がインパクトに対してどのように使用されているかは不明であり、この記事もまた考察の域を出ないため全く別の意図があるのかもしれませんが、現時点ではインパクトの大きく関係しているのではないかと思います。
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