今回はExcelの強力な関数であるINDEXとMATCHを組み合わせて、効果的にデータを取得する方法についてご紹介します。これらの関数を組み合わせることで、検索や条件に基づいたデータの抽出が簡単にできます。
1. INDEX関数の基本
まず初めに、INDEX関数の基本を理解しましょう。INDEX関数は範囲内のセルから特定のセルの値を取得します。基本構文は以下の通りです。
例えば、A1からB10までの範囲から3行目、2列目のセルの値を取得する場合、次のようになります。
2. MATCH関数の基本
次にMATCH関数の基本を理解しましょう。MATCH関数は指定された値が範囲内でどこに位置するかを返します。基本構文は以下の通りです。
例えば、C1からC10までの範囲から値が”キーワード”であるセルの位置を取得する場合、次のようになります。
3. INDEX+MATCHの組み合わせ
では、これらの関数を組み合わせて特定の条件に一致するデータを取得する方法を見ていきましょう。
例えば、A列が商品名、B列が価格である範囲があるとし、特定の商品名に基づいて価格を取得したい場合、以下のような式を使います。
この式では、まずMATCH関数で検索対象の商品名がA列のどの行に位置しているかを特定し、その結果をINDEX関数で使用してB列から価格を取得しています。
使用例: 商品リストから特定の商品の在庫数を取得する
想定するデータ構造は以下の通りです。
ステップ1: 商品名を指定してINDEX関数を使用して行番号を取得する
まず、特定の商品名に対応する行番号をMATCH関数を使って取得します。
この例では、「商品B」がA列のどの行に位置しているかがわかります。
ステップ2: 取得した行番号をINDEX関数に組み込んで在庫数を取得する
得られた行番号を使用して、INDEX関数で在庫数を取得します。
この式は、「商品B」に対応する行番号をMATCHで取得し、その行番号をINDEX関数でB列から在庫数を取得します。
使用例2: 条件に合致するデータの取得
想定するデータ構造は以下の通りです。
ステップ1: 条件に合致する商品の価格を取得する
例えば、「商品C」に対応する価格を取得する場合:
この式は、「商品C」に対応する行番号をMATCHで取得し、その行番号をINDEX関数でB列から価格を取得します。
4. 注意点
- MATCH関数の最後の引数が0であることに注目してください。これは完全一致検索を意味します。
- INDEX+MATCHはデータが整理されている場合に効果的です。データがソートされていない場合は注意が必要です。
これで、INDEXとMATCHを組み合わせてデータを取得する方法が分かりましたね!是非、実際のデータで試してみてください。