コロナウイルスの影響により史上初めて春の選抜高校野球大会【甲子園】が中止となりました。
選抜高校の生徒のショックは計り知れないものだと思います。
一生に一度かもしれない大舞台への切符が幻となってしまった球児の心境を考えると同情します。
どうか選抜された球児が救済される措置を講じて欲しいものです。
さて、中学生の球児が高校でも野球を続けるべく進路を決める際に、進路先が名門校なのか並みの高校なのかでその後の人生が大きく変わってきます。
人生を大きく左右する大事な局面でもある高校進学。
今回は名門校へ進学する際のメリットとデメリットを紹介します。
名門校【高校野球】
高校野球における名門校は、どういった高校かというと、毎年甲子園に出場するような強豪校や野球部時代に伝統があるような古豪の高校を指します。
近年では、プロ野球選手を多く輩出している【大阪桐蔭高校】、古豪といえば、かつては超が付くほどの名門であったが、近年高野連を脱退した【PL学園高校】などがあがると思います。
名門校のメリット
メリット①:自分の能力を高められる
名門校に進学することのメリットとしては、部活動にしっかり打ち込めることではないでしょうか?
名門校には私立校が多いことも理由に上がりますが、監督やコーチ、練習環境が普通の高校と違いかなり充実しています。
適切な指導、適切な設備の中、練習に打ち込むという事はそれらが無いのと比較すると3年間で大きな差が生まれると思います。
また、チームメイトも才能豊かな選手が多く揃っており、共に切磋琢磨し競い合うことでさらなる飛躍へと繋がり、才能を開花させやすい環境になります。
高校生活を野球に打ち込みたいと思う方にはオススメです。
メリット②:チームが強い
2つ目のメリットとしては、チームが強いことでしょう。
部活に打ち込むからには、やはり試合で勝ちたいというのが、本音ではないでしょうか?
試合に勝つことで野球がさらに楽しくなり、頑張る活力にもなります。
また高校球児の夢の舞台【甲子園】も夢ではなく現実のものとして目標に捉えることが出来るでしょう。
メリット③:プロ野球選手への扉も開きやすい
メリット③は人の才能が絶対条件ではありますが、名門校の試合などはプロスカウトも観戦にくることが多くあります。
また、名門校にはプロスカウトへのパイプをもっている関係者もいるため、才能豊かな選手をアピールしてくれる可能性もあります。
並みの高校の場合はこういった名門校との限られた試合で最大限のアピールをしてスカウトに見つけてもらわなければならないため、名門校に比べてプロへの扉が狭いでしょう。
メリット④:名門大学・社会人チームへの進路
名門校は生徒の卒業後の進路についてもある程度サポートしてくれることも期待できます。
特に名門大学や社会人チームのスカウトなどとも知り合いの関係者も高校におり、推薦してもらう事で、スカウトしてもらえるチャンスがあります。
名門大学は東京6大学(早稲田・慶應義塾・法政・明治・東京・立教)といった有名大学、社会人チームだと大企業がチームをもっているため、野球の力で大企業に入社出来るチャンスがあります。
つまりその後の人生をより豊かに出来るチャンスが広がります。
名門校デメリット
メリットだけを見るとおいしい内容ばかりですが、当然名門校にもデメリットが存在します。
デメリット①:試合に出られない可能性がある
名門校は当然の事チームメイトのレベルもかなり高く、レギュラーましてやベンチ入りすることすらままならない可能性もあります。
名門校は常にチーム内での競争状態にあるため、余程飛びぬけた選手でなければ、レギュラーになれても下剋上によりポジションを奪われてしまう可能性もあります。
デメリット②:高校の学費以外にもお金がかかる
名門校は私立高校が多い場合が多くあり、私立の時点で学費も高くなります。
それに加えて名門校は他県の強豪校と練習試合をするため遠征に行く場合が多くあります。
そのため、シーズン中などは遠征費が家計を直撃する可能性もあります。
例外として、特待生などについては費用が免除される可能性もありますので、高校で名門校を目指す球児はこの【特待生】を獲得できるように練習に励みましょう。
デメリット③:勝って当たり前の評価
名門校には古くからの高校野球ファンも多くついており、大会などでも応援してくれるでしょう。
ですが、地方大会などでは名門校は【勝って当たり前】という前提のため、選手一人一人にかかるプレッシャーは並みの高校の比較ではありません。
全力でプレーをしているにも関わらず負けてしまうと、執拗に叩かれることもありえてしまいます。
デメリット④:練習がハード
常勝チームであるという事は、それだけ他の高校より練習をしているという事。
またナイター設備など恵まれた環境にあるため練習が夜遅くまで続いたり、中学まででは考えられない程のメニューをこなさなければならない可能性もあるため、練習についていけなくなってします危険性もあります。
それを乗り越えることで才能の開花へ繋がるのですが、名門校の練習は想像を絶するメニューが存在したりするのもまた事実です。
まとめ
高校でも野球を続けたいと思う学生や、その親の方々へ向けてこの記事を書いてきましたが、名門校にもメリットとデメリットが存在します。
しかし、3年間名門校でやり抜くことでその後の人生での自信にもなり、また充実した仕事に就ける可能性も高まるため、進路に迷っているのであれば、私は名門校をオススメしたいですね。
ただ野球を楽しみたいだけであれば、学業を優先するべきだと思いますが、高校生活を野球に打ち込みたいのであれば、たった一度の人生を名門校に託してみてはいかがでしょうか?