インターネット用語
IPアドレス
「Internet Protocol Address」の略
IPアドレスを簡単に説明するなら、ネットワーク通信を行う上でのコンピュータの住所となります。
IPアドレスは「100.100.100.100」のような3ケタの数字の4つの集合で表示されています。
(現在普及しているIPv4バージョンですが、IPv6のように3ケタの数字が6つ集まったバージョンも普及していくかもしれません)
IPアドレスは10進数で表示されています。(10進数とは通常我々が扱う0~10の表示)
コンピュータが通信などの動作を行う場合IPアドレスは32ビット(桁)の2進数です処理されるのですが、そのままではわかりづらいため、8ビット毎に「.(ドット)」で区切り10進数で表記されるようになっています。
また各1バイトごとのそれぞれの値は0~255まであり、IPアドレスとしては【000.000.000.000~255.255.255.255】までとなります。
出典:ウィキペディア
IPアドレスの種類
IPアドレスにはグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの2種類があります。
IPアドレス | グローバルIPアドレス | 固定IPアドレス | ||
動的IPアドレス | ||||
プライベートIPアドレス | 固定IPアドレス | |||
動的IPアドレス |
グローバルIPアドレス
グローバルIPアドレスは、インターネットに接続する機器に割り当てられるIPアドレスです。
グローバルIPアドレスは世界中で重複しないように作られて管理されているIPアドレスです。
プライベートIPアドレス
プライベートIPアドレスは、インターネット接続を必要としないプライベートネットワークで使用できるIPアドレスです。
例えば社内ネットワークを接続などで使用するIPアドレスです。
IPアドレス用途
IPアドレスは上記の説明の通り000.000.000.000~255.255.255.255までの範囲となりますが、その範囲によって用途が決まっています。
主な用途は下記の表の通りとなります。
IPアドレス帯 | 割り当て | 用途 |
0.0.0.0~0.255.255.255 | 予約 | デフォルトルートの表示等 |
1.0.0.0~126.255.255.255 | クラスA | 一般的なユニキャスト通信 |
127.0.0.0~127.255.255.255 | ループバック | ホストが自身宛への通信時に利用(DNSサーバとして自らを指定する場合等で利用) |
128.0.0.0~191.254.255.255 | クラスB | 一般的なユニキャスト通信 |
191.255.0.0~191.255.255.255 | 予約 | 未定 |
192.0.0.0~223.255.254.255 | クラスC | 一般的なユニキャスト通信 |
223.255.255.0~223.255.255.255 | 予約 | 未定 |
224.0.0.0~239.255.255.255 | クラスD | マルチキャスト通信 |
240.0.0.0~255.255.255.255 | クラスE | 予約(実験用、ブロードキャストアドレス等) |
クラスフル
クラスフルとは、IPアドレスの範囲によってネットワーク部のbit数が決まります。
一般的にはクラスA~クラスCでIPアドレスネットワークを構成すると思いますが、IPアドレスにはネットワーク部とホスト部とで構成されています。
クラスA
100.000.000.000 100→ネットワーク部、000.000.000→ホスト部
クラスB
100.100.000.000 100.100→ネットワーク部、000000→ホスト部
クラスC
100.100.100.000 100.100.100→ネットワーク部、000→ホスト部
ここで説明するのはネットワーク部=どのネットワークに所属しているかを示す部分、ホスト部はコンピュータを指しています。
サブネットマスク
クラスフルの考え方を上記で説明しましたが、IP アドレスの枯渇により、効率的な割り当てが出来なくなってきており、近年ではクラスフルではなく、サブネットマスクという数値が一般化されてきました。
サブネットマスクはネットワークの範囲を定義するために使用しており、クラスレスアドレスとも呼ばれます。
サブネットマスクはクラスフルの考え方と異なり、ネットワーク部とホスト部の従来の境界がなくなり、自由に決めることができるようになりました。
2進法のIPアドレスとサブネットマスクを並べてみて、
1=ネットワーク部
0=ホスト部
となります。
(例) 2進数 10進数
11111111.00000000.00000000.00000000 → 255.000.000.000
11111111.11111111.00000000.00000000 → 255.255.000.000
11111111.11111111.11111111.00000000 → 255.255.255.000
上記のようにクラスA~クラスCまでをサブネットマスクを設定することで自由に決めることが出来るようになります。
ブロードキャストアドレス
ネットワーク部の一番最初の IP アドレスをネットワークアドレスと呼ぶ、ということを理解して頂いたと思いますが、逆にネットワーク部の一番最後の IP アドレスをブロードキャストアドレスと呼びます。
このブロードキャストアドレスを宛先としたパケットは、スイッチが受信すると複製し、全てのポートから送信します。つまり、同セグメント内の全ての端末やルータに放送(ブロードキャスト)するわけです。ネットワークアドレスと同様に、このブロードキャストアドレスも端末にIPアドレスとして設定することはできません。
まとめ
IPアドレスの超基礎編を紹介しました。
IPアドレスネットワーク通信に必要不可欠なアドレスで、ネットワークはまだまだ奥が深く様々なルールがあります。