昔高校球児だった私は年間2回チャンスがある、皆さんご存知【甲子園】出場を目指していました。
あらかじめお断りしますが、我が母校はそんなレベルの高校ではなかったので、もちろん出場は出来ませんでしたが、高校球児なら誰しもが憧れる場所がこの【甲子園】となります。
毎年のようにこの甲子園のスター選手が排出され、プロへ進みスターになるチャンスを得やすいのもこの甲子園です。
しかし、この甲子園【春】と【夏】で色々違うところがあるんです。
そこで今回は春と夏の甲子園何が違うのかを解説していきたいと思います。
【春】と【夏】甲子園の正式名称
毎年、甲子園のTV放送をご覧になっている方は疑問に思われたことがある方もいるかと思います正式名称が異なります。
春の甲子園
正式名称=【選抜高校野球大会】
一般的には【センバツ】や【春の高校野球】、【選抜甲子園】などと呼ばれています。
夏の甲子園
正式名称=【全国高校野球選手権大会】
一般的には【夏の甲子園】と呼ばれていますが、【選手権】などとも呼ばれています。
出場校の選ばれ方が違う
春と夏の甲子園では出場校の選ばれ方が異なります。
春の甲子園
出場校は基本【32校】となっていますが、第95回大会など下1桁が【5】が付く大会の場合は【34校】、第100回大会などの下1桁が【0】の時は【36校】に出場枠が設けられます。
各都道府県の高野連(高校野球連盟)の推薦校の中から、秋季大会の成績や、地域的なバランスを考慮して選ばれます。
そのため、その高校にある程度の伝統と実力がある高校の場合などであれば、秋季大会初戦敗退校であっても出場する機会があります。
さらに様々な特別枠が設けられているのが特徴です。
【21世紀枠】
21世紀最初の年である2001年の同年開催の第73回大会から設けられた。他校の模範となる学校を2~4校選出する制度です。
具体的には学校や地区の問題による困難【部員不足、学校の閉鎖、被災地など】を乗り越えるために称えられるべき取り組みを行ってきた高校やボランティアや地域活動など野球以外の分野で地域貢献し、地域に愛される高校などです。
【明治神宮枠】
2003年の第75回大会から設けられました。
明治神宮大会枠は11月の明治神宮大会の優勝校が所属する地区に1枠与えられ、その地区での出場枠が1つ増えることになります。
また2008年の第80回大会は記念大会でさらに1校増の2枠で、優勝校・準優勝校を出した地区に出場枠が与えられました。
【東北絆枠】
2013年の第85回大会のみ設けられました。
悪夢のような東日本大震災から復旧を目指す東北地区の学校が21世紀枠とは別で設けられました。
夏の甲子園
【各都道府県の優勝校】
夏の甲子園への道は、各都道府県全ての地区でそれぞれトーナメント戦を勝ち抜き優勝した高校が出場できます。
第60回大会以降
1978年の第60回大会以降については256校以上参加校がある【東京都・北海道】については2枠設けられるようになりました。
東京都は【東西】、北海道は【南北】で地区分けを行って出場校を決めます。
したがって夏の甲子園の出場校は基本【49校】となります。
第80回大会と第90回大会
1998年の第80回大会と2008年の第90回大会では、東京都と北海道のほかに、128校以上参加校がある【埼玉県・千葉県・神奈川県・愛知県・大阪府・兵庫県】の6府県が2枠設けられ【55校】が出場しました。
第100回大会
2018年の第100回大会では第98回【東京都・北海道・埼玉県・千葉県・神奈川県・愛知県・大阪府・兵庫県】に加えて【福岡県】が加わり、【56校】が出場しました。
優勝旗が異なる
【春の甲子園】
紫紺の優勝旗
出典:blog.goo.ne.jp
【夏の甲子園】
深紅の優勝旗
出典:withnews.jp
行進曲が異なる
高校球児の晴れの舞台の一つ注目される入場行進ですが、その際に使用される曲が春と夏で異なります。
春の行進曲
毎年のヒット曲や話題曲が使用されます。
夏の行進曲
夏の甲子園では【大会行進曲】が使用されます。
まとめ
一言に【甲子園】とっても春と夏では細かな違いがあります。
春と夏どちらも出場出来るだけでスゴイことなのですが、高校球児にとっては最後の大会となる【夏の甲子園】が選手の熱量もあったり、最後のアウトになる打者の気迫のヘッドスライディングなど目頭にくるものが多いと思います。
最後に甲子園のテーマソングをご紹介してこの記事を締めくくります。