©鳥山明/集英社
世に人気作品をいくつも排出している、言わずと知れた週刊少年ジャンプ。
様々なジャンルの作品を連載しておりますが、バトル漫画に関しては、No.1の週刊誌ではないでしょうか?
雑誌テーマである『友情・努力・勝利』はバトル漫画において重要な要素で、魅力的なライバルやマネしたくなるような修行シーン、手に汗握るバトルからの劇的な勝利など、少年だけに限ら老若男女全ての人の心を捉えるのではないでしょうか?
また共通しているのは敵キャラも含めて魅力的なキャラが多いですね。
そこでこの記事では、週刊少年ジャンプの王道バトル漫画の新旧、個人的トップ10を紹介します。
第10位 銀魂
出典:週刊少年ジャンプ
作者:空知英秋 全77巻完結
主人公『坂田銀時、志村新八、神楽』3人を中心として、何でも屋の『万事屋』が物語の中心。
世界観は幕末の江戸を舞台にしているが、宇宙人に侵略されており、様々な宇宙人(あまんと)が登場する。
主人公の坂田銀時は宇宙人侵略時の攘夷戦争のメンバーに出ており、白夜叉という異名で無類の強さを誇っていました。
しかし、恩師を目の前で殺害され、敗戦という過去を持っています。
ギャグ要素が強いですが、シリアスなバトルは普段のギャグ要素が吹き飛ぶほどの迫力で見ごたえがあります。
新撰組、鬼兵隊など他のキャラも魅力的なキャラが多く、因縁の敵だったキャラと共闘したりするなど、興奮する要素が多く、シリアスシーンは感動的なものが多い。
実写化もされましたが、各キャラクターのクオリティーも高くて実写版も見ごたえあり!!
第9位 ダイの大冒険
©監修:堀井雄二 原作:三条陸 作画:稲田浩司 集英社
監修:堀井雄二 原作:三条陸 作画:稲田浩司 全37巻完結
人気RPG『ドラゴンクエスト』の世界を舞台にしたストーリー。
主人公ダイとポップの二人が成長し大魔王に立ち向かっていくRPG仕立ての物語で、敵キャラにも魅力的なキャラが多い。
物語としては、主人公ダイは伝説の竜の騎士という最強の血を引いており、ドンドン強くなっていく。一方でポップは自分に自信がなく、モンスターにビビッてしまう性格であったが、物語の終盤では大魔王相手にも臆することなく、勇敢に立ち向かう姿は読者目線のキャラとして勇気を与えてくれました。
魔王軍側にも大魔王バーンをはじめとした魅力的なキャラが多く、敵味方のバランスが見ていてハラハラする作品です。
人気ゲームドラゴンクエストが題材になっているため、ゲームをしていた人なら呪文などに抵抗がなくすんなり入り込めると思います。
アバンストラッシュは、当時の少年だった方はよくマネをして傘を壊したのではないでしょうか?
第8位 るろうに剣心
©和月伸宏 集英社
作者:和月伸宏 全28巻完結
主人公は幕末に『人斬り抜刀斎』として恐れられた伝説の剣客、緋村剣心。
舞台は明治維新後の世界で、不殺(ころさず)の誓いを立て、流浪人として全国を放浪していたところ、神谷薫と出会い物語が進んでいく。
不殺の誓いを立て、逆刃刀を持ち敵キャラであっても殺さずに制圧していく。
最大の敵である志々雄真と配下の10本刀との激闘は、手に汗握るシーンの連続。
また剣心の師匠の比古清十郎がメチャクチャ強くてカッコイイ!!おそらく作中1強いのでは!?
こちらも少年時代は様々なマネしやすい技が多数あり、『九頭龍閃』『二重の極み』や『牙突』などはよくマネしていたのではないでしょうか?
第7位 幽遊白書
©冨樫義博 集英社
作者:冨樫義博 全19巻完結
主人公の浦飯幽助が交通事故で死亡するところから物語が始まります。
生き返るための試練を乗り越え生き返ることが出来た幽助は妖怪が人間界で起こす悪事を取り締まる霊界探偵として行動を始める。
その中で学校生活時時から付き合いのあった桑原和真、敵として登場するもその後仲間になり、何かと行動を共にする飛影や蔵馬らとともに、試練を乗り越えていく。
戸愚呂や仙水といった敵キャラ、そして魔界の頂点の雷禅、軀、黄泉といった魅力的なキャラがストーリーを引き立てる。
話は全19巻と少ないですが、内容が非常に濃く、見ごたえ十分の名作です。
第6位 BLEACH
©久保帯人 集英社
作者:久保帯人 全74巻完結
死神をテーマにしたバトル漫画。
虚(ほろう)という、人間が堕ちる事によって悪霊となった物から人々を守るためを悪霊を魂葬するのが、死神の仕事。
朽木ルキアとの出会いから黒崎一護は死神代行として、虚を魂葬していく、そんな中、死神側にも思想が異なる存在や滅却師(クインシー)といった死神とは異なる存在が黒崎の前に立ち塞がってきます。
死神は護廷十三隊という隊に所属して活動しており、各々が斬魄刀という刀をもっており、隊長クラスになるとその能力を極限に発揮させる技【卍解】を使い敵と戦う。
個性豊かな能力を有した斬魄刀はなかなか卍解してくれない隊長たちの能力がどんなものなのか連載当時は気になって仕方ありませんでした。
技の名前やセリフの言い回しなど、センスが抜群で中二病全開の王道バトル漫画ですね。
第5位 僕のヒーローアカデミア
出典:週刊少年ジャンプ
作者:堀越耕平 26巻連載中
主人公がヒーローを目指す、王道のヒーロー漫画。
絶対的なヒーローであり、平和の象徴である【オールマイト】に主人公の緑谷出久が憧れ、ヒーローを目指す物語。
この世界では、人口の約8割がなんらかの特殊能力を持っており、その能力を【個性】と呼ぶ。この個性がヒーローには必要不可欠な要素になっている。
しかし、主人公の緑谷出久は無個性の普通の人間として生まれており、ヒーローは難しい状況から話が始まる。
あるきっかけから、緑谷は個性を有するようになり、その能力を少しずつ使いこなしていく。
主人公がヒーローを目指す王道のストーリーは、その成長過程に感動のシーンが多く、随所に胸が熱くなるシーンが盛り込まれている。
絶対的ヒーローのオールマイトはどこかアメコミ風なデザインで、中々斬新なアイディアの漫画だと思います。
第4位 鬼滅の刃
©吾峠呼世晴 集英社
作者:吾峠呼世晴 19巻連載中
鬼がテーマのストーリー。
主人公の竈門 炭治郎(かまどたんじろう)家族が鬼に襲撃され、妹の禰󠄀豆子(ねずこ)以外殺されてしまい、瀕死の禰󠄀豆子を助けるため走るシーンから物語がスタートします。
この物語のテーマの鬼は、鬼舞辻 無惨(きぶつじむざん)という千年以上前に生まれた鬼の始祖が人を鬼に変えている。
鬼は人間を食べることで力を増すため、鬼になったものは本能的に人を襲うようになる。
竈門 炭治郎の家族を襲ったのも鬼舞辻 無惨であり、生き残った禰󠄀豆子も鬼になってしまう。
そんな禰󠄀豆子を人間に戻す方法を探すのが鬼滅の刃のメインテーマとなっている。
技が呼吸を題材にしたものであり、キャラによって呼吸の種類が異なっている。
現在大変な人気となっており、中々単行本も手に入りにくい状況であるが、物語はかなりテンポよく進んでいくので、今からでも読み始める価値は十分にあると思います。
第3位 ナルト
©岸本斉史 集英社
作者:岸本斉史 全72巻完結
主人公うずまきナルトが木の葉隠れの里の火影(忍の里の長)を目指していく、忍者マンガ。
ナルトは産まれてすぐに九尾(尾が9本の巨大な化け狐)を体に封印され、人柱力として生きてきた。
しかし、九尾出現による木の葉隠れの里の被害は甚大なもので、大切な家族を失ったものや里の人々からナルトは迫害を受けていた。
それでもナルトは火影になるという夢を諦めず、『真っ直ぐ自分の言葉は曲げない』自身の忍道を貫いていく、次第に周りに人が集まるようになっていく、そんな中、なんでも出来るエリートのサスケにライバル心全開のナルト。
しかし、サスケは周りには目もくれず、自身の一族を滅ぼした兄への復讐に燃えていた。
どんどん道を逸れていくサスケをなんとなか、元に正そうとするナルト。
そんな2人の成長が物語の主軸となっている。
忍者=忍法という鉄板ネタを題材にストーリーを展開していくため、海外でも爆発的な人気を誇るマンガである。
また生きていく上でなにが大切なのかをよく考えさせられるシーンが随所に描かれている。
第2位 ワンピース
©尾田栄一郎 集英社
作者:尾田栄一郎 96巻連載中
言わずと知れた海賊をテーマにした大ヒットマンガ。
主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちによる大航海が物語の柱。
海賊王ゴール・D・ロジャーが残した大秘宝【ワンピース 】を求めて、世界中の海賊たちが凌ぎを削る大航海時代。
悪魔の実という、食べると海に嫌われてカナヅチになるかわりに、超人的な能力が手に入る果実が、各キャラの強さに直結している。
主人公ルフィはまさに自由気ままな性格で、海で1番自由なやつ、それが海賊王だという持論をもっている。
ワンピースは世界の果て、ラフテルにあるのだが、そこにたどり着いたのは、ロジャーたちのみであり、ラフテルはどこにあるのか?ワンピースとはなんなのか?Dの一族【特定のキャラの名前に盛り込まれたミドルネームのようなもので、物語の中で傲慢に振る舞っている天竜人(世界の創造主の末裔)の天敵といわれる存在】とは?と連日ネット上で予想され盛り上がっています。
作者の尾田栄一郎は学生時代からこの物語の構想があったそうで、まさにマンガで夢を掴んだ人である。
第1位 ドラゴンボール
©鳥山明 集英社
作者:鳥山明 全42巻完結
個人的な王道バトル漫画の第1位はやはりこの作品。
連載終了から20年以上経った今でも、テレビ、映画、ゲームなどでヒットし続ける作品。出すもの全てがヒットし、コンテンツとしてはもはや殿堂入り。
主人公の孫悟空という、サイヤ人が地球で育ち、成長していく過程で様々な敵と戦いパワーアップしていく王道バトル。
スーパーサイヤ人や、かめはめ波、瞬間移動や舞空術など、少年はみんな一度はこっそりマネしたんではないでしょうか?
強くなるに連れて更に強力な敵キャラが出現していくため、スーパーサイヤ人もどんどんバージョンアップしていきます。
その瞬間瞬間の覚醒的なパワーアップがカッコよくてさらに、作者の鳥山明の絵のうまさも相まって、人気は今なら衰えず。
連載としては、42巻で完結していますが、その後にGT(鳥山明非監修)や超(鳥山明監修)などの続編も描かれて、スーパーサイヤ人もさらに進化していきます。
少年マンガの王道らしく、少年心をこれでもかと、くすぐる内容と絵のうまさは歴代1位のバトル漫画といえます。