スラムダンクの最強のライバル校といえば、山王工業と言えます。
スラムダンクではこの山王工業戦にかなりの巻数を費やしており、作者の井上先生もこれ以上の試合は描けないというほど、凄まじい試合でした。
作中では2年連続全国制覇している説明があり、全国大会に来た強豪チームも注目するスラムダンクの絶対王者。
山王工業は各ポジションごとにトップクラスの選手が揃っています。
今回はこの最強の山王工業について紹介していきます。
ネタバレも含みますのでご注意下さい。
山王工業 選手
高校最強の山王工業は各ポジションに超一流の選手が揃っています。
作中の1年前の全国大会でも優勝しており、さらに優勝時のメンバーが3人も残っているという驚きのチーム。
全国大会前に山王工業OBによる(ほぼ大学オールスターレベル)連合チームと試合をするも一蹴する程歴代最強クラスのチームであった。
神奈川で湘北の最大の障壁となった海南や全国の強豪チームが山王工業の試合に注目していますが、それもそのはずで、各選手がそれぞれにずば抜けたバスケセンスをもっています。
作中では、山王工業側は控え選手を含め7名の選手が出場しましたが、ほぼフルメンバーで湘北高校にぶつかってきました。
それでは山王工業の選手について紹介してきます。
4番:深津一成
最強山王工業の猛者を束ねるキャプテンの深津一成。
常に冷静沈着で、最強チームに所属しながらも敵を一切侮ることなく、勝利のために試合前から相手チームの分析に時間を費やし勝つために徹底的にゲームメイクをこなす。
PGとして、オフェンス面だけじゃなくディフェンスも鉄壁で、前年海南と試合をした際に帝王と呼ばれる牧とマッチアップした際に1on1で牧からボールを奪いかけるほど隙が無い。
牧に引けを取らないという事は並みのPGは全く歯が立たないレベルにある選手だと言えます。
そして、圧倒的に脅威なのはメンタル面。
ゲーム開始直後に桜木、宮城の奇襲によって山王チームは意表をつかれたが、深津は落ち着いておりすぐさま2点を返し『同じ2点だぴょん』と振り出しに戻してしまう。
試合終盤の大事な局面でもゲーム全体を見通す集中力は切れず、試合の大事な場面では必ず仕事する。
口癖は『ぴょん』だが、以前は『べし』とその時によって口癖が変わるようである。
5番:野辺将広
山王工業のリバウンダーの野辺将広。
桜木にポール(トーテムポールに似ているため)と呼ばれているが、圧倒的なリバウンドの才能で敵なし状態だった桜木を完全に抑え込んでしまうほど、強力なポジショニングやリバウンド能力を持っている。
神奈川県大会で翔陽や陵南の魚住らを相手にしても全く引けを取らない桜木がリバウンドの際に小細工をしなければリバウンドが取れないなどスクリーンアウトも完璧であったが、そのリバウンド力になんとか対抗しようとする桜木の才能が開花させてしまうきっかけとなる。
桜木のリバウンド能力が覚醒した後は、リバウンドを取ることが出来なくなったが、さすがに最強の高校のスタメンをだけの実力者であることは間違いない。
6番:松本稔
全国でどのチームに入ってもエースになれるほどの圧倒的バスケットセンスの持ち主の松本稔。
日本最高の選手と言われる沢北がいるため、あまり目立ったプレーこそないもののドリブルスキルやシュートスキルなどオフェンス能力が突出している選手。
試合序盤は三井の3Pシュートを警戒していた山王がディフェンスのスペシャリストとして一ノ倉をスタメンで使用していたため、後半からの出場となるがマッチアップした三井を相手どり次々と得点をあげていった。
海南の武藤からも『沢北がいなければどこでもエースをはれる男さ』と言われる程だが、弱点もある。
その弱点はメンタルであり試合終盤のバテきった三井が3Pを決めることと三井の常軌を逸した雰囲気からファウルをしてしまうなど、隙もあった。
7番:河田雅史
作中でも圧倒的に存在感を発揮しているのが、センターの河田雅史。
最強山王工業のセンターを務める河田は湘北の大黒柱である赤木を完璧に封じ込める。
これまでどんな相手でも圧倒的存在感を発揮しており、センターとしての地位と名誉を獲得しつつあった赤木だったが、河田の圧倒的なプレーに気圧されて初めて逃げ腰になるほどであった。
河田は山王工業入学時は身長が165㎝しかなかったが、その後1年で25㎝も身長が伸びたため、身長が伸びるについてポジションが変わっていった経験から、センターでありながらも様々なポジションのプレーをこなせるオールラウンダーの最強センターへと押し上げた。
大学日本代表の深体大の杉山に『河田は大学でもセンターの中でベスト3に入る実力持っている』と言わせる程の実力者である。
またメンタル面も深津と並び非常にタフでフラフラしている沢北も河田らには頭が上がらない様子で、チームの精神的支柱として最強山王を支えている。
8番:一ノ倉聡
ディフェンスのスペシャリストの一ノ倉。
三井の3Pを封じるためスタメン起用され『すっぽんディフェンス』と呼ばれる相手に張り付くディフェンスで三井を完全に封じることは出来なかったものの、ディフェンスを振り切るため動き回らせ、体力を前半でほとんど奪ってしまう。
スラムダンクでディフェンスの選手といえば陵南の『ディフェンスに定評のある池上』か『すっぽんディフェンスの一ノ倉』の2択と言えるほどのディフェンスメインの選手。
ちなみにすっぽんディフェンスを支えている異常に強い忍耐力を象徴する逸話として、試験中に強烈な腹痛に襲われるも気を失い病院に搬送されるほど耐え抜いたこともある。その時実は急性盲腸炎だった。
また最強チームの根幹となっている練習はかなりハードで、深津や河田らでさえも一度は合宿所から逃げたしたことがあるが、一ノ倉だけは一度も逃げ出したことが無い程の忍耐の人間である。
9番:沢北栄治
作中No.1プレーヤーがこの沢北である。
作中の天才プレーヤーといえば、仙道や流川、牧、河田ら名だたる選手が存在するがその頂点ともいうべき選手。
最強の山王工業にありながら1年からレギュラーを獲得し、中学時代対戦経験のある仙道が唯一勝てなかった選手として名を挙げた選手。
幼い頃から父親と1on1を繰り返して来ており、中学時代ではすでにバスケでライバルになるような選手はおらず、日本に退屈していた。
沢北自身は挑戦することに喜びを感じる気質をもっており、幼い頃から父と1on1を繰り返していたのも父に勝つという挑戦が生きがいだったからだった。
山王工業に入る河田ら全国トップクラスの選手がいたため、少しはマシであったがそれでも1on1ではオフェンスでもディフェンスでも敵なしだったが、遠征でいったアメリカでは自分レベルがゴロゴロしていることに喜びを感じ、大会終了後はアメリカに行くと公言していた。
仙道からもオフェンスの鬼と呼ばれる程の全国トップクラスの実力を持った流川に対しても隙を見つけ、試合の中でアドバイスするほどの余裕もあった。
ただ、その圧倒的すぎる才能のせいかメンタル面が弱く、集中力に浮き沈みがありミスを冒してベンチに下げられるシーンもあった。
またビジュアル面でも山王バスケ部始まって以来の2枚目と噂され女子人気も高いようで河田らに嫉妬されていじられている。
ムラッけがあるものの集中した際の隙の無さは作中随一である。
15番:河田美紀男
センター河田雅史の実弟で身長2m10㎝の巨体が河田美紀男。
巨体に見合ったパワーは圧倒的でゴール下のプレーで桜木を軽々とはじき返す程のパワーを持っている。
しかし、技術はまだまだなようでそのプレーはゴール下まで力押しで入り込みパスをもらい腕を上げボールを高い位置にキープし振り向いてシュートという単純なもの。
最初は美紀男のパワーに圧倒されていた桜木だが、だんだんと慣れて対処可能となると美紀男は焦り強引にポジションを奪おうとファウルをもらってしまう。
そして、桜木はかつて自分がそうだったように美紀男がゴール下でのプレーしか出来ないことに気づき完封するようになる。
ディフェンス面でも桜木のスピードについていけずに、桜木に完敗し途中交代することになった。
まとめ
最強山王工業の選手を解説してきました。
選手それぞれに個性があり、最強と呼ばれるにふさわしいチームであり湘北との試合はまさにこれ以上は描けないと納得できるですので、ぜひ読んでみて下さい。