【スラムダンク】ラストの花道のシュートがダンクじゃない理由考察!ネタバレ含む

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バスケット漫画といえば『スラムダンク』というほど大ヒットを記録したスポーツマンガの金字塔。

不良が好きな女の子に振り向いてほしいがために始めたバスケットに入部し、次第にバスケを心底好きになり数々の強豪校と対戦しながら成長している物語となっている。

この記事では作品の最後に桜木が放った最後のシュートについて紹介したいと思います。

ネタバレが含まれますので、ご注意下さい。

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漫画『スラムダンク』におけるスラムダンクとは

主人公で不良だった桜木が赤木晴子と出会い『バスケットはお好きですか?』と問いかけられ、その瞬間に晴子に一目惚れした桜木はバスケ未経験所にも関わらず晴子に気に入られたい一心で『大好きです。スポーツマンですから』と応えてしまう。

晴子に誘われるがまま、体育館に連れてこられ晴子にスラムダンク(片手または両手でボールを直接ゴールに入れる強烈なダンクシュート)について説明され、なんとなく実践してみることに。

生まれ持った身体能力からとてつもない跳躍を見せるが、ボードに頭をぶつけてしまい、シュートは失敗に終わってしまう。

その後、はやり晴子に誘われるままバスケ部に入部することになる。

作中でこのダンクは要所要所で桜木の成長を表すバロメーターのようにもなっており、いいシーンで使われていました。

桜木の努力

バスケ部のキャプテンは晴子の兄である赤木剛憲であり、バスケに関しての情熱が誰よりも熱く基礎を重んじる性格でもあったため、初心者の桜木は基礎練習ばかりさせられることに。

そんな扱いに一時はバスケを辞めかけた桜木だが、晴子の説得もありバスケに戻ることに。

そして、練習をこなしていく中で、晴子からレイアップシュートを教わり、赤木からリバウンドやゴール下のシュートを教わる。

そしてゴール下のシュートの際にパスを受けてシュートモーションに入った時の左手は添えるだけだと赤木から指導された。

湘北高校が神奈川県大会で2位となり全国大会に進むことが決定し、合宿の際に安西先生からはジャンプシュートの特訓を受けることになる。

全国大会に出るチームは当然湘北の分析もしてくるため、得点能力の高い流川のマークが厳しくなった時にフリーの桜木がシュートを決められるとチームの勝利に近づくという安西先生の教えであった。

そして、安西先生が桜木に課したシュートの課題は1週間で2万本というシュートの反復練習だった。

基礎練習の嫌いな桜木だったが、シュート練習は楽しかったようで、自発的に安西先生にアドバイスを求めようとする描写もあり真剣にバスケに向き合っていた。

ちなみに1週間で2万本ということは1日あたり約3千本弱打たなければならないため、相当ハードな練習であることが容易に想像できる。

また、この練習に付き合ってくれる安西先生や晴子、桜木軍団のメンバーなど、周りのサポートにも支えられました。

山王工業戦ラストのシュート

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作中最後に対戦した山王工業は前年度も全国大会を制した、全国最強チームであり、今年のチームは歴代でも最強と噂されるチームであった。

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凄まじい激闘の末、1点ビハインドで迎えたラストシーン。

流川の最後のシュートモーションに入った時、目の前には2枚(河田と沢北)のブロックが完璧にシュートコースを塞いでおり、絶対絶命のシーン。

その瞬間、流川の目の映ったのはフリーの桜木。

そして桜木の『左手は添えるだけ』とつぶやきを聞いた流川は初めて自分の意志で桜木にパスを出す。

桜木はキレイなフォームでジャンプシュートを放ち、試合時間0秒のブザービーターでシュートを決め劇的な逆転勝利をおさめた。

これは安西先生が合宿中に桜木に言ったシーンが重なった瞬間であった。

その後2人による感動の勝利のタッチを交わすことになる。

ラストがダンクではなかった理由

スラムダンクのラストシュートがダンクでは無かった理由についてです。

桜木のダンクシュートは作中でも要所で使用されており、桜木がバスケを始めるきっかけとなったシュートといっても過言ではありません。

ではなぜラストをダンクで終わらせなかったのか?ということについてですが、作者の井上先生はリアルにバスケを描くことに拘りをもっていたことが有名で、試合展開や選手の描写など、スラムダンクはとても繊細に描かれた漫画でした。

そして、作中で桜木が様々なプレーの練習で努力するシーンの描写がありました。努力のシーンについては桜木だけでなく、天才と言われるエースの流川でさえ黙々と努力しているシーンも描かれており、どんな才能を持っていても努力することが必要であり、努力が実を結ぶのだと訴えかけるようにさえ受け取れます。

レイアップシュートやリバウンド、ゴール下シュートそしてジャンプシュートと様々な特訓のシーンが描かれていませんでしたが、桜木がダンクの練習をするシーンは描かれていません。

生まれ持った身体能力で特に練習せずとも出来るダンクシュートより、努力で掴んだ技術に重きを置き努力は嘘を付かないという言葉を表現していました。

またなんと言ってもスラムダンクに執着していた桜木がラスト2秒のギリギリの瞬間に出てきたセリフが『左手は添えるだけ』という事も作中最大の努力とも言える2万本の特訓が土壇場で生きた名シーンでした。

まとめ

スラムダンクのラストシュートがジャンプシュートだった理由について解説してきました。

豪快なダンクシュートで終わってほしかった意見や、ジャンプシュートだったからこそ良かったんだという意見でかなり割れるかと思いますが、私自身はあのシュートこそ正解だったと思います。

努力で身に着けた技術が生きるシーンこそスポーツマンガの醍醐味でもあると思います。

2022年秋には映画化が決定しています。アニメでは全国大会前で放送が終了しているため、是非ともこの山王工業戦をアニメ化してくれることに期待したいですね。


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