赤木と桜木の名シーンの1つ『これで終わりじゃねぇ 決勝リーグはまだ始まったばかりだ 泣くな』のシーンについて振り返ります。
ネタバレとなりますので、ご注意下さい。
決勝リーグで神奈川県王者の海南大付属高校と激闘を繰り広げた湘北。
素人の桜木の活躍により、ここまでの接戦となりましたが、ラストプレーで桜木がパスミスを冒してしまい、湘北は海南に敗れてしまう。
赤木の対海南に対する並々ならぬ気合と自身のミスによって勝ちを逃してしまった桜木は試合終了後動けなくなっていた。
そこに赤木が近づき『これで終わりじゃねぇ 決勝リーグはまだ始まったばかりだ 泣くな』と自分の悔しい気持ちを押し殺し、キャプテンとして1年の桜木の頭に手を置き、声を掛ける。声を掛けられた桜木は人目を憚らずに号泣しているというスラムダンクでも指折りの名シーン。
シーン振り返り
神奈川県王者の海南大付属高校と決勝リーグで激突した湘北。
各々が持てる最高のプレーで王者を追い詰めていた。特に素人の桜木の活躍は目覚ましく、帝王と呼ばれる海南のキャプテン牧を相手に初めてダンクを決めるなど、目立った活躍をしていた。
そして、試合最終盤ラストプレーで三井の3Pシュートがギリギリで外れてしまい、オフェンスリバウンドを桜木がキャッチ。
試合途中で赤木から『「ゴールから遠くてダンクにいけないときはオレが必ず近くにいるからオレに渡せ。オレが決める。』と言われていた桜木は赤木にパスを送るが…
パスを送った相手は、赤木によく似た海南の高砂だった。
このボールをキープされ、ここでブザーが鳴り湘北は海南に敗れてしまう。
赤木はハアハアと呼吸しながら呆然と立ち尽くし、湘北ベンチやスタンドは呆然とした表情浮かべていた。
特に桜木は自身のパスミスに呆然として、その場から動くことが出来なくなっていた。
そこへ赤木が『ふう…』と息を吐いてから花道に近づき、桜木の頭に手を当て声を掛ける。
『これで終わりじゃねぇ 決勝リーグはまだ始まったばかりだ』
『泣くな』
と、自身のこみ上げる悔しさを押し殺し、1年の桜木に声を掛けるキャプテン赤木。
その姿を海南や湘北メンバーはただ黙って見守っていた。
桜木が涙を流したのは、ただ単にパスミスを冒してしまった悔しさだけでなく、赤木の海南に対する熱い思い『オレはいつも寝る前にこの日を想像していた… 湘北が…神奈川の王者海南大附属とIH出場をかけて戦うところを毎晩思い描いていた 一年のときからずっとだ』を知っていたからであった。
普段怒られてばかりの桜木とキャプテンの赤木のチームメイトとしてそして、先輩後輩としての姿が描かれたスラムダンク内でも泣ける名シーンでした。