赤木の名言の1つ『まだ何かを成し遂げたわけじゃない。なぜこんなことを思い出している バカめ』のシーンについて振り返ります。
ネタバレとなりますので、ご注意下さい。
山王戦後半開始そうそう湘北は王者山王の激し猛攻にあい、一時20点差まで点差を開かれ会場中が試合は決まったと感じていたが、湘北が粘りをみせ後半終了間際で5点差まで追い上げた。
そんな頼もしいメンバーを手に入れ、ずっと憧れ続けた山王相手に善戦している状況でつい赤木の感情が溢れかえった名シーン。
シーン振り返り
一時20点差あった試合で山王工業を相手に5点差まで追い上げて湘北。
会場は始め山王ファンばかりだったのが、次第に湘北の声援が増えていき、勢いは明らかに湘北にきていた。
たまらず山王工業の堂本監督はタイムアウトを取る。
激闘が続いており、疲労困憊の湘北メンバーだが、闘志はむしろ上がり続けており、勝ちに向かい燃えていた。
そんな頼もしい仲間を見ながら過去の事を思い返す赤木。
バスケを始めてからずっと全国大会を目標として練習してきた赤木だったが、高校で同じ目標を持ってバスケに打ち込んでくれる仲間はおらず、練習を増やすと『お前のやり方は重い』と不満を漏らされ、木暮以外は誰も付いてきてはくれなかった。
だが、2年に宮城、1年に流川、桜木の加入に加えかつて同じく全国を目標にしていた三井も復帰してくれた。
強力なメンバーであり、同じ志をもった仲間を手に今目の前では憧れ続けた山王工業と激闘を繰り広げ、さらには追い上げているという状況。
今まで1人だったバスケに対する思いが今や仲間に囲まれ、もう1人ではないと実感できたことで赤木の感情が高ぶる。
『感情的になるな・・・』
そしてつい感情が溢れてしまう。
『まだ何かを成し遂げたわけじゃない なぜ こんなことを 思い出してる バカめ』
そんな赤木の姿を見た三井らが泣いていることを指摘すると、汗が目にとごまかす赤木。
だが、木暮だけは今までずっとそばで赤木を見ていたため、溢れた涙を思いやる。
『味方の頼もしさに一瞬心が緩んだのか・・・赤木・・・』
『・・・ずっとこんな仲間が欲しかったんだもんな・・・』
これまで、全国レベルのセンターでありながらも仲間に恵まれず、ずっと埋もれ続けていた赤木。
3年になったようやくメンバーに恵まれ、巡ってきたチャンス。
そしてそのチャンスをものにしようとしており、そうさせてくれている仲間の頼もしさを感じ普段では絶対に見せない涙が自然と溢れてしまった名シーン。