この記事はある程度体の出来上がってくる高校生にフォーカスして書いています。
決して難しい事ではなく、むしろ基礎中の基礎を書いてします。
しかし、なせそうなのか?という理屈も解説してますので、参考にしてもらえたら幸いです。
球速を上げたいならこちらからどうぞ
初心者へ教える!高校野球のピッチャー編2回目!球速を上げるための取り組み。練習メニューからフォームのイメージまで解説します
投手の下半身は重要
【投手は下半身の重要。日々走りこめ】
投手をしている方は耳にタコが出来る程言われるセリフですよね。
正直走り込みが大嫌いだった高校生の私はこれを聞いてうんざりしてあまり走り込みはしてきませんでした。
その結果一向にコントロールは改善されませんでした。
それもそのはず、コントロールを安定させるには土台となる下半身の強さが絶対に必要なのです。
下半身の安定感が特に重要
例えば足場がグラグラする不安定な場所でボールを投げるより、しっかりと固定された場所で投げた方が圧倒的に狙いが定まると思います。
『そんな極端な』と思うかもしれませんが、投球時には下半身に相当な負荷がかかるため下半身が弱いと必ず目線がブレてしまいます。
目線がブレる=狙いがブレる=コントロールが乱れるとなります。
球速アップにも効果的
投球動作は必ず下半身から始動します。
投球は最後指先でボールを離す際にいかに全身で発生させて力を伝えるかが重要になります。
人間は同然上半身より下半身の方が力が強いです。
そして重心移動などで発生する力はただ腕を振るだけでは作り出すことの出来ない力となり、ボールの球速、重さに繋がっていきます。
それらの力をしっかり上半身⇒腕⇒指先へ伝えてこそいいボールが投げられるようになります。
コントロールアップのための下半身強化メニュー
上記に記載したとおり、私は本当に走り込みが嫌いでメニューとしては避けてきました。
しかし、秋季大会で非常に悔しい思いをして以降、毎日走りこむと決めました。
毎日10kmランニング
まず取り入れたのがランニング。
効果:スタミナ強化、下半身の粘り強さ、メンタル面での忍耐力
毎日10km走ることを日課としました。
もちろん練習がオフの日も欠かさず走りました。
唯一公式戦前日と試合当日のみだけは休みとし、それ以外の日々は雨の日はカッパを来たり、市営のジムでルームランナーを使用したりなど、欠かすことなく継続しました。
そうすると徐々に走るスピードも上げていけるため、最初は1時間程度かかっていた時間も最終的には40分程度で走れるようになってきます。
これは試合全体を通してフォームを安定させるために重要です。
ダッシュ
次に取り入れたのが、50m程度のダッシュ。
効果:瞬発力、スタミナ強化
日本一走ると言われる早稲田大学では50ダッシュを100本以上していると言われています。
さすがにそこまでは出来ませんが、50mダッシュ×20往復=40本を練習後に取り組みようにしました。
これは投球動作時の重心移動の際の瞬発力が期待でき、これをスムーズにこなすことで球速とコントロールをアップさせられます。
スクワット
さらに取り入れるのが、スクワット
効果:筋力強化
下半身の筋力強化で真っ先に思いつくスクワット。地味でキツイトレーニングでありますが、効果絶大。
下半身のトレーニングと思われがちですが、体感を司る、腹筋も鍛えられるので全身の力強さを得られます。
これは投球時足を前に踏み出す際に、軸足から発生させた力をしっかり逆の足で踏ん張ることで力のロスが少なく、指先までしっかり力を伝えられるようにするために重要です。
投球フォームのイメージについて
イメージを大事にした投げ込み
【肩は消耗品】よくそう言われます。
近年では甲子園での球数制限などもよく話題に上がったりしていますが、プロを目指せるような選手は先々も仕事としてピッチャーを努めていかなければならないため、そういった才能が豊かな選手はよく考えた方がいいと前提しますが、そもそもそういった才能豊かな選手に普通の高校生が勝つには努力をする他ありません。
200球も300球も毎日投げけむ必要はありませんが、日々の投げ込みを行うことが重要だと思います。
ただし、闇雲に投げ込むのではなく、イメージとして自分のフォームを思い描き、投げ込むコースや球種の軌道をしっかりイメージして取り組むことが非常に重要です。
自分のフォームが客観的にイメージ出来ない方は親や仲間に協力してもらい動画などで一度見てみましょう。
腕よりも下半身の動きをイメージする
ボールを投げるのは最後は手になるので、どうしても手を意識して投球をしてしまいますが、大事なのは下半身の使い方。
- 軸足で貯めた力をしっかり前に踏み出した足へと向かわせる。(全身がバネのようなイメージ)
- 前に出した足は決してその力を外へ苦さず留める(膝が外に開かないように注意)
出来るだけ体が開かないように
前に踏み出した足がついてから徐々に体が開いていき、ボールを投げていきます。
この際に出来るだけ体の開くタイミングが遅れることでボールをキャッチャーよりでリリースすることが出来ます。
キャッチャーから距離が少しでも近づくことでコントロールを上げることが出来るほか、打者もボールの出所が分かりづらく、非常に打ちにくいフォームとなります。
リリースポイントを一定にする
これが意外と難しくフォームが固まるまでは大変ですが、リリースポイント(ボールが指から離れる瞬間の場所)が一定になることでコントロールは安定します。
また、ボールの握り方もしっかり、決めておくのが良いでしょう(2シームやカットボールなどはまた別とする)
まとめ
いかがだったでしょうか?
基本的はことを説明しましたが、なぜ指導者の方がそういうのかを理解出来るかどうかによって、飲み込みがかなり違ってくると思います。
走り込みなどの下半身強化メニューは本当に辛いものばかりですが、やった分は自分に返ってきますので、しっかり頑張って下さい。
また練習もただキツイと思ってするのと、内容をしっかり理解し、イメージしながら取り組むことで同じことをしても結果がかなり違ってきますので、イメージを大事にして下さい。